「サラリーマン川柳」に対抗して「キチガイ社畜短歌」10首
バカみたいな仕事でへとへとになった帰り道、インターネットでヌルいサラリーマン川柳を読んで対抗意識が芽生えました。サラリーマンってのはもっと殺伐としているべきなのだ。トンチをきかせていい気になってんじゃないよ。もっと本当の気持ちを、こころの奥底からの怨嗟の声をきかせてほしい。文学ってそういうものだろう?なかなか本心を言葉にできない社畜根性の鍛えられたみなさんの魁(サキガケ)となれれば幸いです。
どうしても残業代が出せぬなら
上司の命で払ってもらおう
明日から来なくていいよさようなら
いまだきかれぬ魔法の言葉
「どうやってお客様を説得するの?」
ナイフを喉につきつければ?????
徹夜明け行き交う人を殴りそう
わたしは歩く労働災害
もうだめだ、身体もこころも持ちません
地獄にお先に失礼します
おいお前社会をなめているのかと
怒鳴られ逆ギレ刺して血まみれ
この先の避難経路を押さえれば
有事に全員殺せるのだな
新品のピカピカ光るパソコンに
ゲロを吐いたら辞められるかな
憎らしい御社の最期を見届ける
死のキャリアパスを歩く毎日
いつの日か人工知能が人類を
滅ぼすときを夢見て就寝