アサヒ死ンブン

死骸ブログ

アサヒの黙示録

《驚かないでください!》という文言の見出しは特に異国語翻訳系の広告に多いように思うけれど、往々にしてその内容には驚くべき仰天の内容が書かれていたと思えたためしがないな。内容に興味が持てなかったり、効能が嘘くさすぎて驚けなかったり、内容に対してキャッチコピーが大袈裟すぎたり、さまざまだけど。

なにかにたいそう驚いた記憶があまりないのだけど、ひとつ、むかし、好きだった女の子(お互い付き合いたいという方向にいったわけではないがチョメチョメっとした関係があるくらいには仲がよい)が、主に知り合いばかりの集まった複数人での飲み会において、佳境の盛り上がってきたあたりで「驚かないでね…」という前置きの上で、実の兄弟とセックスした話をはじめたときはちょっぴり、いや、けっこう驚異だった。当時の感想としては、たしかに驚異ではあったが、一方で(その兄弟以外の)ほかの男とのセックスの話をきかされるときのような嫉妬心は湧き起こらなかった。うーん、肉親なら嫉妬対象外かな?みたいなわけのわからない混乱を抱いたということかな。"寝取られモノ"を見たときのような倒錯的な欲情も起こらず、ほんとに驚いたときには感情も希薄になり判断力も欲望も無化されるようなこともあるのだと理解した。

歳を経るにつれて上のような驚異も世の中にはちょいちょい転がっているのだと知っていったけど、同時に若いときのように驚きを驚きとして受け取ることもできなくなってしまったようだ。感受性、そこになければないですね。言い方がダイソーの店員みたいだな。