メーフ・マドー

Me If Mad Oh!冥府魔道!おまえたちのことが大嫌いになったよ

死ね

なにかしら突出した才能やひとを惹きつける魅力、そういったものを持ち合わせぬ無能無才の凡俗なる人間は、"政治"ができねば六情の渦巻く人の世で生きてゆけません。ここでいう"政治"とは、蜘蛛の巣のごとき人間関係を上手く張り巡らせる能力、あるいはその蜘蛛の巣の上を踏み外さずトコトコ歩き渡る技術、そういったことを指します。そのような"政治"思想のもとで、僕は長年まぁなんとかやってきたと思います。しかし、政治力を行使することは神経をすり減らすのであります。好きなものを好きだと言うだけで生きられればよかったんだが、それだけでは巣を張るための糸が足りないために、対して好きでもないものまで受け入れたり、果ては嫌いなものまで渋々認めねばならないのです。嫌いなものを認めるにはどうすればいいか。ことあるごとにそいつの悪口を言ってオシマイにできるならばよかった。たとえば悪口を言い合える"党派"があればよかった。僕にはそんな徒党を組む努力ができなくてですね、よくあるイジメの「あいつムカつかね?ハブらね?」などと誘うような、いわゆる"オルグする"ことができないのです。まわりみんな良い人ばかりでね、僕の気に入らないモノに対する気に入らない気持ちを理解してくれない。それはそうだよな。みんなが正しいです。それに、僕はそんなウジムシのような陰口を叩くやり方でなく、嫌いなものは古典の軍記物語のように正面から討ち滅ぼしたかった。が、まぁそんな時代錯誤なことは叶わない。嫌いなものを我慢しすぎて僕はダメになり、国連で席を立った松岡洋右のごとく退出して、"政治"をすることをやめてしまいました。ひとりでいることは死ぬほどつまらないけれど、気持ちはとてもとても楽です。