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死骸ブログ

【読んだ本メモ】読書猿『問題解決大全』(フォレスト出版)

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あらゆる問題ごとを解決するにあたってのアプローチ方法がいろいろ解説されている。各手法について抽象化された説明とあわせて実例・サンプルケースが多彩に紹介されていて、自分の身の回りの問題に当てはめて考えてみやすい。評価やメリットデメリット・他の手法との関連を説明してくれるのもよい。仕事や勉強の効率化をはかるヒントにもなるであろうし、自分の内面的な悩みを整理することにも役立つことだろう。

 

仕事がうまく進まないのはどうしてかVS世の中がなんかむかつくのはどうしてか。といった、まったく性質の違う問題について、あえて「これは向いていないんじゃないか?」と思われる手法を用いてみて、問題を違う視点から捉え直してみるといいかもしれない。

読んでいると、このやり方は普段無意識的にやってるなとか、このやり方はどっかでみたことがあるなってものもあると思う。たとえば、ある問題と問題を抱いている自分を切り離して、問題を擬人化して対話する形のアプローチは精神医療の分野で使われていることがたしか『現代思想 2017年8月号』で紹介されていた気がする。

 

個人的に面白いと思ったのは、事実への認識の仕方・とらえ方を変えることを考えるリフレーミング。実際に厄介ごとに取り組んでるときってなかなか余裕がないものだけど、問題を違う視点から考えてみることは頭の片隅に入れておきたい。

↓前に読んだ同じ著者の前作『アイデア大全』
http://open.mixi.jp/user/4799115/diary/1960197521