現実世界のルーザー

この世に救いはない。読書論・椎名林檎論などを綴ったこの世界最後のブログです。

椎名林檎はカイオーガが好き説

椎名林檎カイオーガが好き。これは僕がもう5年ほどまえから提唱している説であります。「カイオーガ」は、ポケモンです。どんなポケモンなのかは、やはり原典のポケモン図鑑を当たっていただくのが一番でしょう。

カイオーガ

そら いちめんを おおう あまぐもを つくりだし おおあめを ふらせる ちからを もつ ポケモン。かんばつに くるしむ ひとびとを すくった

 『ポケットモンスター ルビーポケモン図鑑より

おおあめと おおなみで だいちを おおい うみを ひろげた ポケモンと しんわで かたられている。グラードンと しとうの すえ ねむりに ついた。

 『ポケットモンスター サファイアポケモン図鑑より

 では、なにゆえリンゴとカイオーガが結びつくことになったか?

こちらを御覧じろ。一目瞭然だ。

どうみてもリンゴはカイオーガ推してるよね。グラードンの影もカタチもない。「アイコーカ」と「カイオーガ」の語呂も似ているしね。この説は学会で発表しようかと思っているくらいなんだよ。

しかし世論はなかなか認めてくれません。ガリレオ・ガリレイの気分ですよね。

このライブってウルトラCですよね?ちゃんと買って見たDVDのキャプチャーなハズなんだけど、うろおぼえなのだ。僕は十年来のアイコーカのくせに実はウルトラCへ行ってないし、行ってないライブのDVDだからってことで数えるほどしか見てないんだよな…。リンゴにハマったころにはすでに過去のものだったゲコクジョーだとかバイショーのDVDは遺跡を発掘する感覚で見られるんだけど、リンゴを知って以降、事情があったりして行くに行けなかったライブのことってなんだか後悔とか絶望とか悔しさとか愛と憎しみ、いろんな余計な感情が混ざっちゃって素直に見られないというか。リンゴ班大会(渋谷でやったやつ)とかレコ発とか、チケットがとれなかった公演は僕の中では「なかった」ことになっていますからね。こんな愛憎いりまじってちゃアイコーカ失格ですね。反省です☆ 

視える視える、地獄が視える

もうだいぶ前のことだけど、宇野亜喜良イラストのタロットカードを見つけて買ったことがあるのだ。渋谷のドンキホーテ裏・ラヴホテルに囲まれたマンションの一室のようなところにあるポスターハリスギャラリーというところに、僕がのちにフられた女の子と一緒にデートで行った時のことなんだけど*1、その時が寺山修司と劇団天井桟敷関連のポスター展だったのだね。宇野亜喜良画のポスターがずらり並んでいた。そこには宇野亜喜良関連の書籍やグッズもたくさん置いてあって、気に入ったタロットとしおりとピンバッヂを買ったのだ。しおりもすっごいオシャレなイラストで気に入っていたのだけど、目を離したスキにうちのネコちゃんのオモチャになってズタズタに引き裂かれてしまいました、悲しおりい。

その後、タロットカードを買ったままで使わないのはもったいない。タロット占いができればモテるやもしれないと思い、近所の古本屋さんでタロット占いの入門書を買ったのだが、最初のカードの意味の解説らへんまでは読んだけどその後はもう飽きて挫折しちゃった。僕がかつて読むことを挫折した本って、そのときのタロットと、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』と、ハンナ・アレントの『人間の条件』くらいかな…。黒死館は読み出してすぐ仕事が忙しくなって読んでられなかっただけだし、人間の条件は予備知識なしに読んだのでなんのこと書いてるのかさっぱりわからなかっただけなので、いずれ再チャレンジはするつもりだとも。

でもタロットはもう、ムリですね。覚えようという気にならない。僕は占いとは相性が悪いようだ。信じる/信じないということでなく、今の世で普遍的な必要性がないだろって気がしてならなくって。もともと占いってのは、人知を越えたもの・自分じゃまったく判断のつかぬ強大なものにぶち当たったときなんかに判断を下すためのツールのようなものじゃなかったかね。亀の甲羅のひび割れで吉凶みるのが本邦の初期占いだったか。ってな話を京極夏彦SF小説『ルー=ガルー』でオカルトマニアの女の子が解説してくれるエピソードがあって、気に入っていたんだけど。映画版はゴミクズのようにつまらなかったけど、小説の『ルー=ガルー』は面白いのでおすすめですよ。近未来、いまでいうスマホのような小型の端末で管理され人間同士の物理的な触れ合いが希薄になった社会を舞台に、女子中学生たちが不可解な殺人事件に巻き込まれるSFミステリ小説なのだ。

 占いがアカン、と言ってるわけじゃないんだよ。現代の一般的な占いの使われ方がオカシイだろって密かに思っている、ということね。

あともうひとつ、まったく個人的な事情で恐縮なんだけど、これは完全にムカつくのでアカンやろと思っていることがある。どうしても浮き世の義理で社会的なつながりを持たざるを得ない人間関係のなかにへっぽこ占い師がいて、そいつのせいで占いの印象が悪いというのがあるのだ。そのへっぽこ占い師は先日の北朝鮮のミサイルも関東の地震も"視え"ていたそうで、まもなく"終わりの始まり"のようなものが始まるのだという。いっつも思わせぶりなツイートしてるけど肝心なことはひとつも書かない。"視え"てんじゃねーのかよ、文章力がないのかよ。デタラメこいてやがんだろう。「当たるって言われるんで占いますよ!一回5,000円で!」とか言ってるのを見るたびに正気なのかコイツはと思っているのだ。すっげえトーク力でエンターテインメント的に楽しませてくれるならわかるとして、それが期待できないのだから救いがない。それは占いの形をしたトークビジネスであって、へっぽこ占いとは別業種だと思うんだよね。占い師という態でお悩み相談でもいいんだよ、お悩み聞いてくれてこちらのこころが軽くなるならそれも功徳、決断に迷っている背中を誰でもいいから押れくれってときにお願いするならまぁギリいいかなって思うんだが、件のへっぽこ占い師は逆にこっちがお悩み聞いてやりたくなるくらい貧乏くせえ生活しているのよな。なんでこんなにもへっぽこ占い師をdisrespectしているのかとご説明申し上げれば、こいつ、占いからの、マルチ商法に繋げるコンボをキメてきやがるからなのだ。占いの結果運が向いているんでいまが儲けるチャンスですよ!みたいな寒いことを言うの。占いの結果をもとに行動を規定するなんて本末転倒だし、非ィ効率的だし無意味だろう。そいつの占い以外にも、別のマルチヤローは(本来の意味じゃない)占いとほぼ同質の適性診断みたいなやつ、「あなたは○○型の人間」ですみたいな分類わけをするものを用いてまいりました。あなたはこういうタイプの人間なのでこういう稼ぎ方がいいですよ!ってオススメする態でネットワークビジネスだとかそのほか怪しげなビジネスだとかに勧誘するの。僕が診断されたやつは、生年月日かなんかで動物の分類するやつだったかな?子供かよ。ビジネスでガンガン稼ごうぜって威勢のいいこと言うかと思えば雑誌の占いコーナーみたいなショボい人間の指向性分析を始めるんだから、ギャップが半端(パ)ねえよね。人類史って200万年くらいですかね?500万年?わかんないけど、人類史への冒頭だろって思うよ。僕がこの世でだたひとつ嫌いな種族がネットワークビジネスマンなので、酷い書き方をしちゃいましたが、本当にそんなこと言ってくるやつがいるんですからね。驚きだよねえ。僕が未来を視通す千里眼の能力者だったらならよかったんだけどなぁ。あいつらに「10年後ちっとも稼げていませんよ」って悲しい現実を突きつけて未来を待たずに今すぐ人生終わらせるように仕向けるのにな。つくづく自分が千里眼持ちの能力者じゃないことが悔やまれます。
 
あのへっぽこは占いをマジもんのスキルだと思っているらしいが、そんなものではありません。「無」です。実体はありません。
それでも僕はそんなこと言ってるやつらを表面上はこころよく受け入れてやろうと思っているのです。
 
なんでか?
 
実体がないということは、形がないということ。形がないということは、裏ない(占い)し、こころよく受け入れるのはつまりおもてなし(表なし)だってことだね。裏も表もないってね。あまり上手に決まりませんでしたが、このダジャレが言いたくてこのクソ記事を書きました。貴重な時間をこんなクソブログ記事を読むことに費やしてしまって憤っておられる読者さまの顔が僕の千里眼には"視え"ました。

*1:これももちろん架空のフられた女エピソードです

「ポルカドットスティングレイが東京事変になれるわけないだろ」に対する一意見

ほとけさまのように優しく生きていきたいと思っている。
でもムリ……うっかりでも気に食わないものを見ちゃうとインネンをつけたくなってしまうのが人情というものではあるまいか。たまたま目に入ったこの記事の内容があまりにも意味不明だったので、ひと言書いちゃう。

basement-times.com

これが個人ブログで書かれているようなものだったなら「ふーん、意味わかんね」でオシマイだったのだけど、お金もらって書いてるんですよね?もらっていない?よくわからないけど、WEBマガジンに掲載されているということはお金もらってプロ*1として書いている仕事だと思うので、いち読者として突っ込みたくなった。なんせ僕は椎名林檎アイコーカの端くれだもの、タイトルに東京事変の文字があったらいったいどんなことが書かれているのかナ~って気になっちゃう。

一読して思ったことはみっつ。

ひとつ、『走れメロス』のパロディはイタいから、本当にイタいからやめたほうがいい。煽り抜きで忠告したいのだ。パロりやすいことはわかる。わかるとも。僕もやりたくなるけどね、こらえている。身内のギャグとかツイッターとかでネタにつかうならまだしも、パロディになっていないパロディほど痛々しいものはないのでやめときな、という親切心だ。

ふたつ、タイトル詐欺な件。
僕は寡聞にしてポルカドットスティングレイを知らなかったので、タイトルから受けた印象は、「自称・ポスト東京事変とか言ってるやつらがいるのか?あるいは、世間でそんなふうに騒がれているのか?」って思った読んだんだよ、この記事。タイトル見たらね、誰が「東京事変になれる」とか言ってんだろう?って、思いますよね。
そしたら、「メジャー(レーベル)のおじさん」が飲み会で言ってたことに、筆者が勝手に反応して書いたんだそうで。おめーの妄想かよって感じですよね。タイトルで釣らなきゃ生きていけないのはプロ・ブロガーの人たちだけかと思っていたが、プロの音楽ライターにも必要なテクニックだったとは、恐れ入ったよ。他の記事もだいたい同じような趣向みたいだし、タイトルで釣らなきゃ読んでもらえない悲しい事情がインターネット世界が蔓延していることを嘆くばかりであります。

みっつ、この記事でいったいなにが主張したいのか。まったくわからない。
最後の章の、

売れるために貪欲なのも、手段を選ばないのも、金をつぎ込むのも、そう嫌いじゃないけれど、せめて賢くかっこよくやってくれ。人間を消耗品にするようなプロモーションはもうやめたらどうかなと。

ってところが言いたいんすかね?このバンドの活動スタイルに物申したいってことでいいの?
ヨケーなお世話じゃないっすかね。プロモーションに使いうるあらゆるツールは用いればいいジャン。動画が音楽を広めるのに最も適したツールであることは自明ですし、理にかなっているのではないかくらいにしか思えないんですけど。なにが問題だと思って批判的な書き方をしているのか、そこからしてわからない。「人間を消耗品にするようなプロモーション」ってのはどういうことなのか。ぜんぜんわかりませーん!「賢くかっこよくやってくれ」だなんて、タイトルで詐欺るような愚かでダセエ音楽記事を見直してから言ったらいかが?としか思えない。
ちょくちょくいろんなバンドを引き合いに出しているが、正直全体的になに言ってんだかまったく読み取れません。バンドとして売れる/売れないの話をするのは結構なんだが、わかるように書いてほしい。最初の方のメジャーレーベルへの悪口からして、文句があるなら普通に書いたらどうなの。面白いと思って毒舌を気取っているのか、軽妙洒脱な文体を狙っているのかわからないですが、どっちも成功していません。言いたいことをちゃんとした言葉で伝える練習から始めたらどうなんでしょう。記事のカテゴライズが「レビュー」ってことになってるけど、いったいおまえはなにをレビューしたんだ??

結局、オッサンの飲み話以外で東京事変がなんで出てきたのかはさっぱりわからない。東京事変ポルカドットスティングレイの共通点は「ボーカルが女性で残りのメンバーが男性であること」くらいしかわからない。オッサンのせりふは飲み会での与太話であると置いといて、それをわざわざ拾ってタイトルにまで持ってきている意味がわからない。
他の記事も読んだけど、ファンがどうのこうのとかどうでもいいからバンドの話しろよってかんじですね。音楽の話ができない音楽ライターって逆にすごいな。なんで存在しているのか意味がわからない。
本当に全体的に意味がわからなくって、怖いくらいだった。文章は読めるのに意味のわからないものって気味が悪いじゃないですか。これ、誰かになにかが伝わると思って書いたのか?読み手に解釈を強いる文章を公然と載せる神経を疑うね。アーティスト気取りなのかなと思ったけど、ハッキリ申し上げてウザいだけだわ。 

よかったことはたったひとつ、ポルカドットスティングレイというバンドを知ることができたこと。のみ。

てかほかのみなさんはこの記事を読んで面白いと思ってるんでしょうかね。こんな感想を書いちゃうのはもしかして世界に僕だけ、とか?いまの世の中で音楽の記事ってのはこういうスタイルが受けているから書いているのかな?それだったら僕の認識が誤っていたということになるな。


これは余計な話なんだけど、僕が高校生くらいのむかし、矢井田瞳がリンゴに似ているだとかいう説が流行ったことを思い出しました。当時矢井田瞳を聴いた僕はいったいどこが似ているんだ??と言いたくてたまらなかったけど、今のように発信する場がなかったのだ。ついでだし、いまこの場を借りて言っとこう。似てねーだろ。おまえたちはいったいなにを聴いていたんだ?

こんな内容の意味プーな記事でも、ずっと前にリンゴの『NIPPON』がリリースされた時にわいた自称・音楽評論家の書いていた記事よりはよっぽどマシだと思う。なにがすごいって、あいつ、あとで訂正しやがったんだけど、「椎名林檎が軍歌のライブをやっていた」とか書いていたんですよ。「まじかよ!十年アイコーカをやっている僕でも知らないシークレットライブがどこかで行われていたのかッッッ!?」ってマジで焦ったんですけど、事実誤認だってよ。取材もせずに記事を書いたんだな。恐ろしい。「ナショナリズム」がいかに多義的な言葉であるかをろくに考えもせずにリンゴのナショナリズムがどうのこうのって濫用していたし、物書きとしてそんな雑でいいのか?って疑問に思ってしかたがありませんでした。

こんなクソ記事ばっかり読んでいると、音楽関連の評論家とかライターはウケ狙いでしか書けないゴミクズしかいないのかよって思っちゃうね。

*1:プロはプロでもプロフェッショナルなのかプロレタリアートなのか、そこは問わないでおく

限界効用ゼロ社会

あぁ、この世に救いはありません。なにをしても楽しくない、なにを見てもおもしろくもおかしくもない。万物は無常に候、もはやなにからも満足を得られない、あらゆる財*1が無価値になってしまった地獄のような世の中ーーそんな世の中を人呼んで曰く「限界効用ゼロ社会」という。

というのは僕の間違い勘違いであり、正しく現実で議論されているのは「限界費用ゼロ社会」というものだ。ジェレミー・リフキンという学者が提唱した未来の経済予想。インターネットを中心とした情報テクノロジーの発達によって、あらゆるモノの限界費用、すなわち1単位当たりのモノを生産するためのコストは限りなくゼロに近づいていく。そうして資本主義の発展によってモノの価値は上がっていくはずが、逆に資本主義が進めば進むほどモノの値段が下がって資本主義は衰退していくだろう、と論じているのです。たとえば電子書籍の発達で出版コストが下がることや、いまじゃ通話も写真も無料アプリで賄える。ひとむかし前には想像もできなかった、まさに経済パラダイムの大転換であろう。というようなことが述べられているらしいですが、あってる?実は僕はまだ読んでいません。

ちなみに、最初にうっかり間違えた「限界効用」というのは1単位あたりのモノを消費することから得られる満足度・メリットのことを言う経済学用語です。紅葉でも高揚でもありません。『甲陽軍艦』もたぶん関係ない。1杯のラーメンから得られる限界効用は、同じラーメンであっても2杯めを食べるとなると下がり、たとえどんな美味いラーメンであっても追加で食べるにつれて腹はふくれてだんだんと満足度は下がっていく……というようなことを「限界効用逓減の法則」っていったと思います。僕は経済学部だったのだけどね、ろくに勉強していなかったので、もはやおぼろげにこの言葉しか覚えていません。限界ナントカってなんかカッコイイですしね。経済学部は地獄でした。女の子がぜんっぜんいねえの。なにが楽しくて大学に行かなきゃならんのだよって気持ちになりました。限界効用ゼロ学部だよ。

あらゆるものの限界効用がゼロという地獄を呼んで限界効用ゼロ社会ってのは高度な経済学ギャグだったわけだな。でも、たまにそんなふうに感じることありますよね。人は生きるためにこんなカス日記を書いてるのか、クソ日記を書くために生きているのか。わからなくなるよ。

シュンぺーターの予測したように、イノヴェーションの果てにあらゆる技術は官僚化して、結局資本主義は衰退していくのだろうか。資本主義が洛陽を迎えていま幸せそうにしてるやつら全員不幸になればいいのにな~なんて思いながら、最新の経済学説を勉強したい気持ちになっています。マルクス*2経済学は知っておきたいと思うんだよね。共産主義革命で会社を爆破したいとかいう意図では決してなくて、いろんな学者がマルクスを引き合いで出すことがあるからさ。意味プーな無茶振り仕事が降ってくるとね、「資本家倒すぞ」って全社メールを送りたくなります。

*1:モノおよびサービス

*2:マジでルーザー狂う寸前

ルーザー VS NHKの調査員女子

太平の眠りを覚ます玄関のピンポンがなった。

休日の午前中にやってくるものといえば、宅急便だろうか。はたまた、ついに近所の人からの苦情か。賊かもしれない。賊なら襲撃してきそうなものだが、クール・ジャパンを標榜する我が国の賊は正面から堂々とやってくるのかもわからん。賊を相手チャンバラ切り伏せるために軍刀拵のカタナ(模造刀)を買っていたのだ。目にもの見せてくれよう、カタナの錆にしてくれる。などと思案しながらハイと出てみれば、HNKの調査員であった。

ふだん機嫌が悪い時はインターホンごしに「テレビないです、うちにはテレビが、概念ごと存在しないのです」とひと言告げてニベもなく断って切るのですが、此度は状況がひと味違う。相手の声が若い女の子なのだ。

玄関先でお話をさせていただけませんか

などと問われたならば、

「おぉ!これは夢にまで見たエッチビデオみたいな展開だ!」

と思ってしまうのが人情というものではあるまいか?即答で「どうぞ、どうぞ」と応えて玄関のオートロックを開錠、安アパート三階の我が家へ彼女が上ってくるまでの刹那に我と我が身を顧みる。パジャマ姿だけどマァいいか、ほかにおかしなところはないね?うっかりちんぽこ出しっぱなしになってないね?と思ったところで部屋の前に到着したようで、再びピンポンがなる。戸を開ける。

ルーザー基準でいうとカワイイ女の子だった。アリかナシかで言うと、大アリだよ。二重丸、花丸。黒髪、細面、八重歯。ヴィジュアル系バンギャにもサークルクラッシャーにも化けそうな、ちょいと陰のある美人系。なんの因果でNHKの調査員なんて仕事をしているのだ。キミならトップを狙える。事務所で話をしないか?と、僕がP*1だったならば勧誘していたこったろう。語彙力がないのでうまく描写できないが、そのようなかわいらしいコだったと思ってください。調査員ガチャ大勝利だよ。上目遣いできいてくる。

ふだん、テレビはどうやって見ていますか?

「うちにはテレビないんですよ。なんなら上がって見てくださって構いまs

あ、お上りするわけにはいかないので

ケンもホロロだ。あちゃー、エッチビデオみたいにはいかないね。

携帯電話の機種はなにをお使いですか?

アイホンですよ、ほれ」

ここで、
「これもなにかのご縁ですし連絡先交換しときますか?」
って軽口をきこうか迷いましたが、あとでToLOVEる*2になるとマズいので自重しました。きけばよかったかなー、くっそー。どうせきいても断られるんだろう。ケンもホロロに。

パソコンにチューナーとかついていませんか

「ないですね。ニコニコドーガとかしかみないです。なんならあがって確認してくださっても」

ここで、

「Xvideosってわかります?わかりますかねー?そういうのも見るんだけどー」

ってニヤニヤ笑いながら問うて反応を楽しもうかなとイケナイ迷いも湧き出てきましたが、あとでToLOVEる*3になるとマズいので自重しました。くそー、僕はXvideosなんて一度たりともご利用させていただいたことはないけれど、調査員女子ちゃんの困る顔も見たかったなぁ。おっと早まって通報するんじゃないぞ読者諸君。受信料についてご相談したいことがあるんですぐそこの怒濤る*4でお茶しませんか?と誘えばワンチャンありそうなものではあるが、ToLOVEる*5が怖いのでやめておいたし。かくのごとく、身持ちも息子も硬派のルーザーは、NHKの調査員女子ちゃんを相手に紳士で真摯な対応をしましたとさ。

あの娘また来ないかなー

*1:プロデューサー

*2:trouble・トラブル

*3:trouble・トラブル

*4:DOUTOR

*5:trouble・トラブル

MacBookルーザーおじさん

「君のようなクソガキにMacBookは十年早いよ、というわけでこのMacBookはいただいてゆく」

と言って全国のスターバックスMacBookを使っているセイガク*1どもからMacBookを狩ってまわる不審者たちのことをMacBookおじさんと呼ぶのだと思っていたが、これはどうやら僕の認識違いだったようだ。かつて1990年代中ごろに、特定の銘柄のスニーカーに異様なプレミアムがついて、そのスニーカーを履いてる人を見つけては襲撃して奪ったりカツアゲする「エアマックス狩り」なる悪いヤツらが現れるという社会問題が発生したらしいのだけど、うっかりそれを思い出しちゃったせいで混同したのだね。冷静に考えて他人が履いているスニーカーなんか何で欲しいんだって感じだけど、当時は中古スニーカーでもプレミアものなら数十万で転売できたというのだから、狩る人は狩ったんだろう。まんがの『遊戯王』初期でもこのネタあったよね。

件のMacBookおじさんはそんなような狩る側の悪い人間のことでなく、施す側の天使のようなおじさんたちらしいです。お金がないけどネットでブログ書いたりビジネス起こしたりしてヒトヤマアテてやりたいぞッッ!!と意気込んでいる将来有望なセイガク*2さんたちに、なんじ見どころあるなりこれを使い給えとのたまってMacBookをプレゼントしてあげるのだといいます。サンタクロースのようなものだ。"おじさん"と自称しつつ、施す側のMacBookおじさんも羽振りのいい若手ブロガーだったりビジネスマンだったりするようで、セイガク*3さんたちのひたむきな姿が過去の自分と重なって応援したくなるんでしょうかね。僕も「おじさんがご馳走してあげるよ」っつって女の子をごはんに誘うことはあるので、この"おじさん"用法については大いに理解できるものがあります。一歩引いたメタ的な視点を取っているよアピールができる一人称が"おじさん"なのだと思っております。もうおじさんだから若い女の子に対して積極的になれないんだけどね、お金だけは少しばかりあるからご馳走させてくださいな、とへりくったようなことを言って媚びつつも下心抱きまくりなのが"おじさん"なのだよ。わかるとも。僕もそうだからな。

話題作り感が満載で死ぬほどバカバカしいMacBookおじさんですけど、このような施し企画はとても良い試みなんじゃないかなって思います。僕はガキどもに期待していないしお金もないのでMacBookおじさんにはなれませんが、自分の持てるものを提供して後進にどんどんステップアップしてもらいたい気持ちには強く同意するものであります。活躍している若い者が現れたとき、「あいつはワシが育てた」と言いたいよね。嗚呼しかし僕は若者になにを提供できるのだろう。ナニおじさんになれるのだろうか。何者にもなれないばかりか何を施すこともできない人間にMacBookおじさんをバカにしたりなんてできないよ。僕には何ができるんだろう。

自分の義を、見られるために人の前で行わないように、注意しなさい。もし、そうしないと、天にいますあなたがたの父から報いを受けることがないであろう。
だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。
あなたは施しをする場合、右の手のしていることを左の手に知らせるな。
それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。
 『マタイによる福音書』第六章

おっと、人に見せるための施しが誡められていた。

 「はぁ?九州では"マック"ですよ」

ところで、九州の大分県ではマクドナルドのことを略して"マクド"って言わないらしい。関西以西の西日本は"マクド"一色だと思い込んでいたマクドブックおじさんにとってこの報告はあまりにショックだった。マクドナルド略称の呼び分けは単純な西東で線が引かれているわけじゃないんだね。源平どちらについたか、あるいは関ヶ原の東軍・西軍どちらについたかに相関関係があるんでしょうかね。歴史は苦手なんで確かなことはわかんないんですけどね。ググってみればどの地域がどの呼称をしていますという調査結果が出て気はするが、なんせインターネット世界は地獄なので、マック派おじさんの工作で歪められた結果かもしれない。そう考えると、MacBookおじさんはマック派おじさんに繋がっていて、"マクド"撲滅運動の一環なのかもしれない。陰謀論めいてきたので予断は避けたいところではあるが、略称の正解は"マクド"なので、みんな騙されてはいけないぞ。

*1:学生

*2:学生

*3:学生

はがない(僕は小説が書けない)

本日はお足元の悪い中ルーザーブログにご来場いただき、まことにありがとうございます。
はっきり言ってミクシィが廃れたからこのブログを開設したようなものなんだけど、やっぱり世界中から注目されてるんだなって思いますね。いよいよ世界がキナくさくなりつつある昨今。ルーザーブログを開設するに呼応して北朝鮮が動きだした。

前髪のオシャレに気づいて欲しいからミサイル撃った説がありますね。僕のブログ開設に遅れを取ったと感じた金正恩朝鮮労働党委員長・朝鮮民主主義人民共和国国務委員長・朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員・朝鮮労働党中央軍事委員会委員長・朝鮮人民軍最高司令官*1だが、流石に一国の大王なだけあって遅れをとったままではいない、オシャレで先手を取ってきた。僕は明日美容院に行きます。
架空のフられエピソードとともに椎名林檎の楽曲の素晴らしさを世の中に発信するブログにしようと思っていたのに、フられエピソードが思い浮かびません。前に書いたものも99%はデタラメなんですけど、ビミョーに過去の甘酸っぱい思い出を混ぜ込んでいたりいなかったり、あぁ、こんなことを書くと、フラれることで笑い話にもできて人間的にも成長できてよかったですねルーザーさん、なんて思われちゃいそうだが。いや、よくないですよ。フらないで欲しかったに決まってますよね。つらいし。まぁモテないのが悪いからそれはいいとして、架空の話をデッチあげるようなことが苦手でならないんですよ。仕事サボるときも作り話できないから、嘘はついていないけど現実からは乖離しているような、真実の裏表みたいなストーリーにしないとうまく話せないのだ。僕もソーサイみたいに守護霊にインタビューして幸福を実現するようなテクニカルなことができれば、このブログももっと高品質になるんですけどね。想像力/創造力を鍛える訓練ってどうやったらいいんでしょう。
小説のようなフィクションを書きたくなる気持ち、物語を作ろうと思う気持ちというのか、思考のプロセスというのか、書きたいものが浮かんでくるイメージというのか、およそそのどれひとつわからないものだから、創造がまったくできないのです。たとえばいま僕のパソコンの前で猫ちゃんが寝そべってブログ更新の妨害をしているのですが、こやつがもし突然しゃべったら、なんと言うだろう。なんと言ったらおもしろいだろうか。猫に語らせる言葉のひとつすら浮かばないのにゃん。「ちょっとなにかしゃべってごらん」と話しかけてみるのだが、眠そうにしているばかり、『遠野物語拾遺』に出てくる猫のようにしゃべりだしたりしない。てかまじでしゃべったらめっちゃ驚かされるだろうね。キャッと驚くことだろう。猫だけに。キャッと。
 

*1:肩書き多すぎだろ