現実世界のルーザー

この世に救いはない。読書論・椎名林檎論などを綴った、この世界最後のブログです。

バッドルーザー日記

僕のハンドルネームはもう十年ほど前から「ルーザー」なのだよ。英語で書くと「LOSER」すなわち、「負け犬」「敗北者」を意味している。あまりにモテなくて、フられ続けの負け続けな半生だったことが、その名の由来するところである。十年も使い続けているし、オフ会などでも覚えてもらいやすい名前なので、愛着はあるね。

誤解されたくないんだけど、いっつも暗いことばっか書いているせいか知らないけれど、「ルーザーさんいっつも死にたがっていますね」などと言われることがあるが、僕は一度たりとも死にたくなったことはない。この世界は地獄なのでなにをやっても負けているが、どうせ負けるだろうと決めつけてなにもやっていないわけではない。僕は敗北者ルーザーであって、敗北主義者(defeatist)ではない。

まぁそんなことはどうでもいいんだけど、このクソルーザーブログを始めてからもうすぐでひと月経つんですよね。「はてなブログ ルーザー」でググール検索したら検索結果は一面僕の記事なんだろうな~と思ったら、そうでもなかった。ではでは、ほかの人は「ルーザー」でどんなことを書いているのだろうかと気になっていろいろ見ていたら、面白いものがありました。

www.mapleheart.net

子育てにおいて、子供がゲームに負けたときの負けっぷりをどのように学ばせるか、ということを書いていらっしゃる記事なのだ。

これを読んでいると自分の子供時代のことを思い出してな。兄弟でしょっちゅうゲームをしていたが、ガキのころはバッドルーザーで負けっぷりが悪かった。負けたときにケンカになるだけでなく、思うように勝てないと不機嫌になる。大学生くらいになってもそんなだったな。まぁ、大学生だってガキだよね!ゲーセンの格ゲーで負けて台バンとかダセーよな。

そんな自分を顧みて、負けっぷりのバッドルーザーではいないように、こゝろを入れ替えたのだ。負けっぷりが悪くならないようにするひと工夫、勝てるor互角に戦える勝負しかしないこと、だ。負けたらブチキレそうになるから百人一首はやらないよ。

僕が好きな麻雀マンガで『天牌』という作品があるんですね。さらにその『天牌』本編の主人公の師匠・黒沢さんを主人公にした『天牌外伝』っていうスピンオフ短編集があるんだね。クソマイナーなまんがかもしれんが、こっからイイハナシになるのでちゃんと読んでね。『天牌』本編のほうは、麻雀キチガイが延々闘い続けているドラゴンボールみたいな内容なのだけど、こっちの外伝のほうは、ちょっと違う。人情ドラマ寄りな話が多くって、黒沢さんがいろんな人のゴタゴタに巻き込まれつつ、なんだかんだで麻雀して、たいていは黒沢さんが勝利して丸く収めて、「やっぱり黒沢さんはスゲエな」ってみんなが讃える落ちになるようなものなのだ。わりとワンパターンな落ちばかりだ。おっと、なんだかdisrespectしたような書きっぷりになっちゃったけど、面白いんだぞ。読んでると麻雀打ちたくなってくるもの。読むだけですっげー強くなった気になれるしな。でな、その黒沢さんは負けっぷりがたいへん綺麗なのだ。あのまんがを読めばグッドルーザーの極意が学べるんじゃないかなと思う。「俺はどんな素人さんと打つときでも『教えてもらう』姿勢を忘れたことはねえ」みたいな、せりふうろ覚えだけど、そんなことも言っていた。この心構えは覚えておきたいですね。

 たまに「人生で大事なことは全部まんがから学んだ」みたいな間抜けな標語を見かけますが、いったい何が学べるというんだ? 僕はまんがから人生の大切なことなんてなにひとつ学べねーよと言いたい主義者だったんだけど、いくつか例外はできて、まず負けっぷりについては少なからずこのまんがから学べることがあったと思う。

「○○したら負け!」という言説は世に数多ありますよね。そういうこと言ってる人たちがそのルールのなかで勝手に勝ったり負けたりしてるぶんにはどうでもいいんですけど、ルールの押し付けるのはやめてホシイですね。負けっぷりよくひとりで負けててくれよ、勝手に勝って勝者の驕りみたいなもん見せられてもなァ……。勝っても負けても綺麗でありたいね。

 

勝負事とは違うけど、人間関係のケリの付け方ってのもグッドルーザーを目指すべきことだと思うのだ。僕はいままで負け続けの人生だけれど、かつてフられた女の子たちとも今でも大切な友達として連絡を取り合って……

取り合って……

あれ、思い返したけど全然取り合ってないわ、ほとんど音信不通の連絡先不明だわ。
僕はバッド・ルーザー、そしてこの世はインヘルノ*1

*1:地獄