現実世界のルーザー

この世に救いはない。読書論・椎名林檎論などを綴ったこの世界最後のブログです。

人生ガチャで大爆死したルーザーが読書会で大勝利するためのたッたひとつの奥の手

どうすれば読書会で大勝利できるだろうかと、いつも考えている。

読書会ってのはいろんなスタイルがあるけど、ここでは特定の課題本を事前に読んでいって、内容についてみんなで語り合う形式のものね。

で、勝負事でもない読書会における勝利ってのはやや曖昧な表現だけど、自分の思ったことをじゅうぶんに語り合えれば大勝利じゃないすかね。言いたいことがうまく伝えられなかったり、うまく議論を発展させられなければ敗北。読書会とは自分の戦いなのだよ。

読書会は楽しいんですけどね、まず課題本を読むのがメンドクセ~のと、たいがいの課題本が面白いばっかりに、先走って読み終わっちゃって読書会のころには読んだ本の内容をすっかり忘れてるのが問題なんです。10万3000冊の魔導書を内容を全部暗記している少女もいるんだから、忘れちゃうなんて泣き言は本当は言ってられないんですけどね。忘れちゃうもんだから、読書会で遅れを取るよね。「どこどこのシーンで誰々がナニナニして~」ってみんなが盛り上がっているのに、それがどこの話かわからないことがちょくちょくあるのだ。思い出した頃には次の話題に移っていて取り残されている。敗北につぐ敗北だよ。

勝利するにはどうすればいいんだろうかって考えていたけれど、ついこの間参加した読書会は課題本が東浩紀の『ゲンロン0 観光客の哲学』で、これは哲学思想系で個人的にすっごい面白くって、再読どころか三回読んだうえに参考文献の関連本を何冊も読んで行った。おかげさまで自分の言いたい言葉もスムーズに出てきたし、他の人の話も余裕をもって聞けるのだ。やっぱ再読が一番ですね。*1あと読み終わるタイミングを調整しろってか。

 此の勝負に負けたら 

 「生キテユク資格モナイ」
  (椎名林檎「ギャンブル」)

ところで最近、「大勝利」に対して「大爆死」という言葉が好きで好きでしかたがありません。

ソシャゲのガチャでですね、レアが引けたら勝利・引けなければ爆死ですね。課金してガチャッても相応のレア度のもの引けなければ大爆死なのだ。僕は廃人じゃないので、(あまり)課金なんてしていないですが、ほとんど大勝利できたためしがありません。

太宰治の『人間失格』において、主人公の葉蔵と悪友の堀木が同義語(シノニム)・対義語(アントニム)の当てっこゲームをする場面がありました。

 黒のアント(対義語アントニムの略)は、白。
 けれども、白のアントは、赤。
 赤のアントは、黒。

大敗北のアントは、大勝利。だけど、大勝利のアントは大爆死なのだ。「ルーザー」の訳語も、「敗北」ではなく「爆死」にしようと思う。

 衆生「なんで名前がルーザーなんですか?」

 ぼく「ガチャ爆死しまくってSSR引けないんで……」

 衆生「あーなるほど」

話が早いね。

あぁ、大勝利したい。読書会だけじゃなくて人生に大勝利したいですね。

*1:つってもよっぽど話したくなったものしか再読しないのだろうけども